油絵の始め方:最初にそろえる道具、油絵具と溶き油の使い方、乾燥と片付け、安全な換気
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油絵は、色の深みや重ねたときの透明感、ゆっくり乾くからこそできるぼかしや描き直しが魅力の画材です。難しそうに見えますが、基本の道具と手順を知れば、初心者でも楽しく描き始められます。
1. 最初にそろえる道具
油絵具:最初はセットでかまいません。白(チタニウムホワイトなど)は使う量が多いので、大きめのチューブを別に買っておくと安心です。
筆:豚毛の平筆(大・中)と、細部用の丸筆や面相筆。
ペインティングナイフ:絵具を混ぜたり、厚く塗ったりするのに使います。
パレット:木製のパレットのほか、使い捨ての紙パレットも手軽です。
キャンバス:最初はF4〜F6程度の小さめのサイズが扱いやすいでしょう。キャンバスボードも安価で練習向きです。
溶き油(画用液):絵具を薄めたり、のびをよくしたりします。
筆洗器と筆洗液:筆の絵具を落とすためのものです。
布やキッチンペーパー、イーゼル(なくても机の上で描けます)。
2. 溶き油の基本「ファット・オーバー・リーン」
油絵では、下の層ほど油分を少なく、上の層ほど油分を多くするのが基本です(ファット・オーバー・リーン)。下の層に油が多いと、乾いたあとにひび割れが起きやすくなります。
描き始めは揮発性油の割合が多い溶き油で薄く描き、描き進めるにつれて乾性油の割合を増やすのが一般的です。
画材店では、初心者向けに配合済みの描画用オイルも売られています。最初はそれを使うと簡単です。
3. 描き方の流れ
下描き:鉛筆や薄く溶いた絵具でおおまかな形を描きます。
下塗り:薄い絵具で大まかな明暗と色を置き、画面全体の雰囲気をつくります。
描き込み:少しずつ絵具を厚くしながら、形と色を整えていきます。
仕上げ:細部を描き、ハイライトを入れます。
最初は、果物やコップなどの静物を、ひとつの光源のもとで描くと、明暗の勉強になります。
4. 乾燥時間
油絵具は乾くまでに時間がかかります。表面が触れる状態になるまで数日、厚塗りなら一週間以上かかることもあります。
完全に乾くには数か月かかるため、保護用の仕上げワニスは、十分に乾燥させてから塗ります。時期はワニスの説明書を確認してください。
5. 片付けと安全
換気を十分にしましょう。揮発性の溶剤やにおいの少ない溶剤でも、窓を開けて作業するのが基本です。
油を含んだ布や紙は、まとめて丸めて放置すると自然発火することがあります。水に浸してから密閉できる容器に入れる、広げて乾かすなど、安全な方法で処分してください。捨て方は自治体の分別ルールも確認しましょう。
筆洗液や溶き油を流しに捨てないでください。新聞紙などに吸わせ、地域のルールに従って処分します。
食べ物や飲み物の近くで作業せず、作業後は手をよく洗いましょう。一部の顔料には有害な成分が含まれています。
6. 上達のために
模写は、色の使い方や筆の動きを学ぶのに効果的です。
同じモチーフを繰り返し描き、前の作品と比べてみましょう。
絵画教室やカルチャースクールでは、道具を借りながら基礎を学べるところもあります。
この部屋では、作品の写真や道具の相談、技法の質問などを共有しましょう。