手作り石けんの始め方:グリセリンソープから始める理由、コールドプロセスの基本、苛性ソーダの購入と販売のルール

TUREFF• •0
手作り石けんには大きく分けて二つの方法があります。市販の石けん素地を溶かして固める「グリセリンソープ(MP、メルト&ポア)」と、油と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)を反応させて一から作る「コールドプロセス(CP)」です。初めてなら、まずグリセリンソープから始めるのがおすすめです。 グリセリンソープ:一番手軽な方法 材料:手作り用の石けん素地(クリア/ホワイト)、シリコン型、好みで色素(石けん用の色材)やドライハーブ、精油。 1. 素地を角切りにして、耐熱容器で電子レンジで少しずつ加熱して溶かします(沸騰させない)。 2. 色や精油を加えて混ぜ、型に流します。表面の泡はアルコールスプレーで消えます。 3. 固まったら型から出し、ラップでぴったり包みます。素地は空気中の水分を吸って表面に汗をかきやすいためです。 苛性ソーダを扱わないので、子どもと一緒にも作れます。精油は入れすぎず、使用量の目安を守りましょう。 コールドプロセス:油から作る本格的な石けん 油(オリーブオイル、ココナッツオイル、パーム油やシアバターなど)に、苛性ソーダを水に溶かした液を混ぜると「けん化」という反応が起きて石けんになります。 油ごとに必要な苛性ソーダの量(けん化価)が違うため、レシピは必ず石けん計算ツールなどで計算します。多くの人は苛性ソーダを数%控えめにして、油分を少し残す(ディスカウント)レシピにします。 混ぜてとろみ(トレース)が出たら型に入れ、1〜2日保温して固め、切り分けてから風通しのよい日陰で4〜6週間熟成(乾燥)させます。熟成中にけん化が進み、肌あたりのやさしい石けんになります。 苛性ソーダは「劇物」です 水酸化ナトリウムは毒物及び劇物取締法の劇物に指定されていて、薬局で購入するときは、氏名・住所・使用目的などを記入する書類と、身分証明書や印鑑を求められるのが一般的です。取り扱いのポイント: 保護メガネ、ゴム手袋、長袖を必ず身につけ、換気のよい場所で作業する。 苛性ソーダは必ず「水に」少しずつ入れる(逆にすると激しく発熱・飛散します)。溶かすと高温になり、刺激のある蒸気が出ます。 道具はステンレスや耐熱の樹脂製を使い、アルミは使わない。料理用と分けておく。 子どもやペットの手の届かない場所に保管する。 皮膚についたら大量の流水で洗い流し、目に入ったらすぐに流水で洗い続けて眼科を受診してください。 作った石けんを売りたいとき 日本では、体や顔を洗う目的の石けんを販売するには、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づく化粧品製造業・製造販売業の許可が必要です。個人で作った石けんをフリマアプリやイベントで「洗顔用」「肌にやさしい」などとして売ることは原則できません。販売を考えているなら、まず都道府県の薬務担当窓口に確認しましょう。自分や家族で使う、友人にあげる範囲なら、ルールを気にせず楽しめます。

Comments (0)