韓国文学を読んでみよう:ノーベル賞作家ハン・ガンと、日本語で読める話題の作家たち、読むときのヒント
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2024年、ハン・ガンが韓国人作家として初めてノーベル文学賞を受賞しました。日本ではそれ以前から『82年生まれ、キム・ジヨン』のヒットをきっかけに韓国文学ブームが起き、翻訳作品が次々と出版されています。これから読んでみたい人のために、入り口になる作品を紹介します。
ハン・ガン
『菜食主義者』:ある日突然肉を食べなくなった女性と、その決断が家族に引き起こす静かな暴力の物語。国際ブッカー賞受賞作で、最初の一冊に選ばれることが多い作品です。
『少年が来る』:1980年の光州事件を描いた小説。重い内容ですが、現代韓国を理解するうえで欠かせない一冊です。
『すべての、白いものたちの』:「白いもの」をめぐる断章で綴られた、詩のような散文。
『ギリシャ語の時間』:言葉を失った女性と、視力を失いつつある古典ギリシャ語の講師の出会い。
『別れを告げない』:1948年の済州島四・三事件と、世代を超えて受け継がれる記憶を描いた長編。
日本語で読める話題の作家
チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』:ごく普通の女性の人生を通して、社会に根づく性差別を描いた作品。日本でも大きな話題になりました。
ソン・ウォンピョン『アーモンド』:感情をうまく感じられない少年の成長物語。ヤングアダルト小説ですが、大人の読者にも人気です。
チョン・セラン『フィフティ・ピープル』:一つの病院を中心に、50人の人生が少しずつつながっていく群像劇。
キム・エラン『外は夏』:喪失を抱えた人々を描いた短編集。
ファン・ボルム『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』:町の小さな本屋を舞台にした、温かく穏やかな小説。
キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』:記憶を失いつつある元連続殺人犯が主人公のスリラー。
よく出てくるテーマ
現代史:日本の植民地支配、朝鮮戦争、軍事独裁と民主化運動などが、多くの作品の背景にあります。
家族:親への義務、世代間のすれ違い、期待の重さ。
競争社会:受験、就職、職場のプレッシャー。
女性の生き方:『キム・ジヨン』以降、フェミニズムの視点を持つ作品が多く翻訳されています。
読むときのヒント
人名は姓が先です。ハン・ガンの「ハン」が姓です。
歴史的な背景を少し調べてから読むと、理解がぐっと深まります。たとえば『少年が来る』の前に光州事件について簡単に知っておくと、物語の重みが伝わりやすくなります。
翻訳者にも注目してみましょう。韓国文学の翻訳を専門とする翻訳者や、韓国文学のシリーズを持つ出版社があり、気に入った翻訳者から作品を選ぶのも楽しみ方の一つです。
韓国文学を専門に扱う書店やブックカフェ、読書会も増えています。
韓国ドラマや映画が好きな人にとって、文学は次の入り口としてぴったりです。映像化された作品も多いので、原作と見比べるのもおすすめです。