ヨーロッパを鉄道で旅する:ユーレイルパスと区間券の使い分け、座席予約、夜行列車、シェンゲン協定と入国の新しい仕組み
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ヨーロッパは鉄道網が発達していて、国境を越えて列車で移動できるのが大きな魅力です。空港への移動や待ち時間がなく、街の中心駅から中心駅へ移動でき、車窓の景色も楽しめます。初めての鉄道旅のポイントをまとめました。
ユーレイルパスか、区間ごとの切符か
ユーレイルパス(Eurail):ヨーロッパ以外に住む人向けの周遊パス。30か国以上の鉄道に乗れる「グローバルパス」と、1か国だけの「ワンカントリーパス」があります。乗車日数を選ぶタイプ(例:1か月のうち7日間)と連続して使えるタイプがあり、スマホのアプリで管理します。若者(27歳以下)やシニアには割引があります。
区間券:各国の鉄道会社のサイトやアプリで早めに買うと、格安の早割運賃が出ていることがあります。
目安として、移動の回数が多く、行き先を柔軟に決めたい旅にはパス、都市を2〜3か所だけ回る旅には区間券が向いていることが多いです。事前に両方の料金を比べてみましょう。
座席予約に注意
パスを持っていても、多くの高速列車や夜行列車では別料金の座席予約が必須です。
フランス、スペイン、イタリアなどの高速列車は予約必須の路線が多く、夏は早く埋まります。
ドイツ、オーストリア、スイス、オランダなどでは、多くの列車が予約なしでパスだけで乗車できます(予約すると確実に座れます)。
人気区間は早めに予約し、満席なら在来線の乗り継ぎも検討しましょう。
夜行列車
ここ数年、ヨーロッパでは夜行列車が見直され、路線が増えています。寝台やクシェット(簡易寝台)を選べば、移動しながら一晩分の宿代も節約できます。人気路線はすぐに埋まるので早めの予約がおすすめです。
ルートの考え方
1つの都市に最低2〜3泊を。移動ばかりで観光の時間がなくなるのは、よくある失敗です。
大都市だけでなく、スイスの山岳路線やライン川沿い、イタリアの湖水地方など、鉄道ならではの景色を楽しめる路線を入れると旅が豊かになります。
主要駅には荷物預かり(コインロッカーや手荷物預かり所)があることが多く、移動日の観光に便利です。
入国について
日本のパスポートを持つ旅行者は、シェンゲン協定加盟国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイスなど)に、あらゆる180日間のうち合計90日まで、観光目的ならビザなしで滞在できます。加盟国間の移動では原則として入国審査はありません。
シェンゲン圏では、域外からの旅行者の顔写真と指紋を電子的に記録する出入国システム(EES)の運用が始まっています。初回は手続きに時間がかかることがあります。
ビザ免除国の旅行者向けに、事前の渡航認証(ETIAS)の導入も予定されています。開始時期や申請方法は、外務省やEUの公式サイトで最新情報を確認してください。偽の代行サイトに注意しましょう。
イギリスはシェンゲン圏外で、独自の電子渡航認証(ETA)が必要です。
安全と持ち物
駅や列車内ではスリに注意。荷物は目の届く所に置き、夜行列車では貴重品を身につけて寝ましょう。
海外旅行保険への加入は必須と考えましょう。医療費は非常に高額になることがあります。
緊急時はEU共通の緊急番号112が使えます。