熱帯魚飼育の始め方:水槽サイズ、ろ過フィルター、魚を入れる前の「水作り」、初心者向けの魚、夏の水温対策と外来種を放さないルール

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水槽の中で泳ぐ魚や水草を眺める時間は、何よりの癒しになります。アクアリウムは道具さえそろえれば部屋の一角で始められる趣味ですが、初心者の水槽で魚が次々に死んでしまう原因は、ほとんどが同じです。水ができる前に魚を入れてしまうこと。最初に少しだけ辛抱すれば、その後はぐっと楽になります。 水槽の大きさ 意外に思えますが、小さい水槽ほど難しく、大きい水槽ほど簡単です。水量が多いほど水温や水質の変化がゆっくりになるからです。 初めてなら、横幅45〜60cm程度の水槽が扱いやすい大きさです。 水は1リットルでおよそ1kg。60cm規格水槽なら水だけで約60kg、砂や石を入れるとさらに重くなります。専用の水槽台を使い、床の強度も考えましょう。 直射日光の当たる窓際は避けます。水温が上がりすぎ、コケが大発生します。 必要な道具 ろ過フィルター:水をきれいに見せるだけでなく、魚に有害なものを分解するバクテリアのすみかになる、水槽の心臓です。水槽の大きさに合ったものを選びます。 ヒーター:熱帯魚の多くは24〜27度前後を好みます。日本の冬は必須です。 照明:水草の育成と観賞のために。タイマーで1日8時間前後に。 カルキ抜き:水道水の塩素を中和します。 水質検査キット:アンモニア、亜硝酸、硝酸塩を測れるものがあると安心です。 魚を入れる前の「水作り」 魚のフンや食べ残しからはアンモニアが出ます。アンモニアは魚にとって有毒です。 ろ過フィルターの中で増えるバクテリアが、アンモニアを亜硝酸に、さらに比較的害の少ない硝酸塩に変えてくれます。 立ち上げたばかりの水槽にはこのバクテリアがいません。バクテリアが定着するまでには、一般に数週間かかります。 水槽をセットしてフィルターを回し、少量のエサやバクテリア剤を入れて待ちます。 水質検査でアンモニアと亜硝酸がほぼゼロになってから、少数の魚から入れ始めましょう。 初心者向けの魚 丈夫で、おとなしく、大きくならない魚を選びます。 ネオンテトラやカージナルテトラ:6匹以上の群れで飼うと美しい。 コリドラス:底を掃除するように動き回る人気者。 プラティ:色が豊富で丈夫。 ミナミヌマエビやオトシンクルス:コケ取り役として。 ショップでは、大人になったときの大きさと性格を必ず確認しましょう。大きくなる魚を小さな水槽で飼うのは無理があります。 エサと水換え エサは1日1〜2回、2〜3分で食べきれる量だけ。食べ残しは水を汚す最大の原因です。 水換えは週に1回、水量の3分の1程度が目安。カルキを抜き、水温を合わせた水を使います。 フィルターの掃除は、水槽から抜いた飼育水で軽くすすぐ程度に。水道水で洗うとバクテリアが死んでしまいます。 全部の水を一度に換えたり、すべてを同時に洗ったりしないこと。 夏の水温対策 日本の夏は、室内でも水温が30度を超えることがあります。高水温は魚の大きな負担です。 冷却ファンや水槽用クーラーを使う、エアコンで室温を管理する、などで対策しましょう。 停電や留守中のことも考えて、水槽の置き場所を決めましょう。 外来種を放さない 飼えなくなった魚や水草を、川や池に放すことは絶対にやめてください。在来の生き物を脅かし、生態系を壊す原因になります。 外来生物法で特定外来生物に指定された生き物は、飼育や放流が原則として禁止されています。アメリカザリガニやアカミミガメのように、飼い続けることはできても野外に放すことが禁止されている生き物もあります。 飼えなくなったときは、ショップや飼育仲間に相談しましょう。最後まで責任を持って飼うことが、アクアリストの第一のルールです。

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