大人から始める剣道:道場の探し方、竹刀と防具、最初の数か月の稽古の流れ、礼法、段位審査、けがの予防
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剣道は、竹刀と防具を使って打ち合う日本の武道です。子どもの習い事という印象が強いかもしれませんが、大人になってから始める人、学生時代にやめて何十年ぶりに再開する人も少なくありません。年齢を重ねても続けられ、七十代、八十代で稽古を続ける剣士もいます。この記事では、大人が剣道を始めるための基本をまとめます。
道場の探し方
地域の剣道連盟に所属する道場、警察署の少年剣道、公民館や体育館の剣道教室、社会人の剣道クラブなどがあります。
「大人の初心者歓迎」「一般の部」があるところを選びましょう。
見学や体験稽古をさせてくれるところが多いので、雰囲気や指導の様子を見てから決めるのが安心です。
月謝や会費、稽古の曜日と時間、防具の貸し出しの有無を確認しましょう。
最初にそろえるもの
最初は剣道着と袴、竹刀があれば始められます。素足で稽古するのが基本です。
竹刀は年齢や性別に合った長さと重さの規格があります。購入前に指導者に相談しましょう。
防具(面・小手・胴・垂)は、基本の動きを覚えて指導者の許可が出てから着けるのが一般的です。高価なので、最初は道場の貸し出し防具を使えるか聞いてみましょう。
竹刀はささくれや割れがないかを毎回確認します。割れた竹刀は相手にけがをさせる危険があるので、使わないこと。
礼法
「剣道は礼に始まり礼に終わる」と言われます。
道場に入るとき、出るときに一礼します。
稽古の始めと終わりには、正座をして先生や仲間と礼をします。
相手と向き合ったら立礼をし、蹲踞(そんきょ)をしてから竹刀を構えます。
打った後に過度に喜んだり、ガッツポーズをしたりするのは礼を欠く行為とされ、試合では一本が取り消されることもあります。
最初の数か月の稽古
礼法と着装:袴のはき方、防具の付け方を習います。
構え:中段の構え。右足を前、左足のかかとを少し浮かせ、竹刀の先を相手の喉元に向けます。
足さばき:すり足。足の裏を床から大きく離さず、すべるように前後左右に動きます。
素振り:上下素振り、正面素振り、早素振りなどで、竹刀の振り方を体に覚えさせます。
基本打ち:面、小手、胴の打ち方。打つときは「メン」「コテ」「ドウ」と大きな声を出します。
防具を着けてからは、切り返し、打ち込み稽古、地稽古(自由な打ち合い)へと進みます。
一本になる打突
剣道の一本は、ただ当たればいいわけではありません。
充実した気勢(声)、適正な姿勢、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打ち、残心があることが条件とされています。
残心とは、打った後も気を抜かず、相手の反撃に備える心と構えのことです。
段位審査
剣道には級位と段位があり、全日本剣道連盟の規定にもとづいて各都道府県の剣道連盟などが審査を行います。
大人の初心者は、まず初段を目標にする人が多いです。審査は実技と学科(日本剣道形を含む)で行われます。
受審の条件や日程は都道府県によって異なるので、所属する道場の先生に確認しましょう。
けがの予防
十分な準備運動とストレッチをしてから稽古を始めます。
大人の初心者に多いのは、アキレス腱の断裂、ふくらはぎの肉離れ、足の裏のまめや皮むけです。急に強く踏み込みすぎないこと。
夏の稽古は防具の中が非常に暑くなり、熱中症の危険があります。こまめに水分を取り、体調が悪いときは無理をしないでください。
持病がある人や、しばらく運動をしていなかった人は、始める前に医師に相談しましょう。
長く続けるために
剣道は勝ち負けだけでなく、自分を磨く「修行」の面を大切にする武道です。週に一、二回でも、長く続けることで少しずつ上達していきます。