着物を気軽に楽しむ:振袖・訪問着・小紋・浴衣の違い、格とTPO、右前の着付けの基本、レンタル着物で街歩きするコツ、たたみ方とお手入れ
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成人式の振袖、結婚式の留袖、夏祭りの浴衣。着物は特別な日の装いというイメージがありますが、最近はリサイクル着物やレンタルを使って、普段のお出かけに着る人も増えています。この記事では、着物の種類と格、着付けの基本、レンタルのコツ、お手入れまでをまとめます。
着物の種類と格
黒留袖:既婚女性の第一礼装。結婚式で新郎新婦の母や親族が着ます。
色留袖:黒以外の地色の留袖で、紋の数によって格が変わります。
振袖:未婚女性の第一礼装。袖が長いのが特徴で、成人式や結婚式の参列などに着ます。
訪問着:肩から裾まで絵柄がつながった華やかな着物。入学式、パーティー、お茶会などに幅広く使えます。
付け下げ:訪問着より控えめな柄付けの準礼装。
色無地:一色で染めた着物。紋を入れると格が上がり、お茶席や式典に重宝します。
小紋:全体に同じ柄が繰り返される、おしゃれ着。食事や観劇、街歩きに。
紬:先染めの糸で織った普段着。高価なものでも格としては普段着です。
浴衣:夏の木綿などの単衣で、本来は湯上がりや夏祭り、花火大会向けのカジュアルな装いです。
喪服:黒無地に五つ紋の着物で、弔事に着ます。
迷ったときは、場の格に合わせるのが基本です。
着付けの基本
着物は男女とも「右前」に着ます。自分から見て、右側の衽を先に体に合わせ、その上に左側を重ねます。相手から見ると、衿が「y」の字に見える形です。
左右を逆にした「左前」は亡くなった方の装いとされるので注意しましょう。
女性の着物は、肌着、裾よけ、長襦袢を着てから着物を羽織り、おはしょりを作って腰紐で留め、伊達締め、帯の順に締めます。
帯の結び方は、お太鼓結びが基本です。浴衣なら、半幅帯の文庫結びや、結び目が付いた作り帯が手軽です。
初めての人は、着付け教室や自治体・文化施設の講座を利用すると、短期間で一人で着られるようになります。
着物で歩くコツ
歩幅は小さめに、つま先をやや内側に向けて歩くと裾が乱れにくくなります。
階段や車の乗り降りでは、上前の裾を軽く持ち上げます。
袖が物に引っかからないよう、手を伸ばすときはもう片方の手で袖口を押さえます。
トイレでは、裾と袖をまとめてクリップで留めると安心です。
レンタル着物で街歩き
京都や浅草、金沢などには、着付けとヘアセットまでしてくれるレンタル店が多数あります。
繁忙期は早めに予約し、料金に含まれるもの(小物、ヘアセット、返却時間)を確認しましょう。
寺社の参拝では静かに過ごし、私有地や民家の前で撮影しない、舞妓さんや芸妓さんを追いかけて撮影しないなど、地域のルールを守りましょう。
雨の日は、雨コートや草履カバーがあると安心です。
たたみ方とお手入れ
着た後はすぐにたたまず、着物ハンガーにかけて風を通し、湿気や汗を飛ばします。
汚れやシミは早めに専門店に相談しましょう。自分でこするとかえって広がることがあります。
たたむときは「本だたみ」が基本です。たとう紙に包んで、湿気の少ない場所に保管します。
年に一、二回、晴れた乾燥した日に陰干しする「虫干し」をすると長持ちします。
浴衣や洗える着物は、表示を確認して手洗いやネットに入れての洗濯ができます。
受け継ぐ楽しみ
祖母や母の着物を仕立て直したり、リサイクル着物で手頃に揃えたりするのも着物の楽しみです。まずは浴衣から、気軽に始めてみましょう。