温泉の入り方とマナー:かけ湯から上がり湯まで、泉質の基本、入浴前後の注意、タトゥーと温泉、冬のヒートショックを防ぐには
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日本には数千か所の温泉地があり、日帰り温泉から山奥の一軒宿まで、楽しみ方はさまざまです。気持ちよく入るために知っておきたいマナーと、体に負担をかけない入り方、温泉の泉質の基本をまとめました。初めて温泉に行く人や、海外からの友人を案内するときにも役立ててください。
入浴の基本マナー
脱衣所で服をすべて脱ぎ、貴重品はロッカーへ。
浴室に入ったら、まずかけ湯をして体を流します。足元から順にお湯をかけると、体がお湯の温度に慣れます。
洗い場で体を洗ってから湯船に入るのが基本です。
タオルは湯船につけません。頭の上にのせるか、湯船の外に置きましょう。
長い髪はまとめて、お湯につからないようにします。
湯船で泳いだり、潜ったり、大声で騒いだりしないこと。
洗い場のいすや桶は、使ったら軽く流して元の場所に戻します。
浴室内でのスマートフォンやカメラの使用は禁止されているのが一般的です。
脱衣所に戻る前に、体の水気をタオルで軽く拭いて、床を濡らさないようにしましょう。
泉質の基本
温泉は含まれる成分によって泉質が分けられます。代表的なものは次のとおりです。
単純温泉:成分が比較的少なく、肌にやさしい。
塩化物泉:塩分を含み、湯上がり後も温かさが続きやすい。
炭酸水素塩泉:肌がすべすべになると言われ、「美人の湯」と呼ばれることもあります。
硫黄泉:卵が腐ったような独特のにおいがします。
酸性泉:刺激が強く、肌の弱い人は長湯を避けましょう。
施設には温泉分析書や禁忌症・適応症の掲示があります。持病がある人は確認しましょう。
硫黄泉では銀製のアクセサリーが変色することがあります。外してから入りましょう。
体に負担をかけない入り方
食後すぐや空腹時、飲酒後の入浴は避けましょう。飲酒後の入浴は、転倒や溺れる事故につながります。
いきなり熱いお湯に肩までつからず、半身浴から始めます。
長湯は禁物。のぼせやすい人は、数分入って休憩をはさみましょう。
入浴後はしっかり水分補給を。
高血圧や心臓の病気がある人、妊娠中の人は、主治医に相談し、ぬるめのお湯に短時間入るようにしましょう。
冬のヒートショックに注意
寒い脱衣所から熱いお湯に入ると、血圧が急に変動し、失神や心筋梗塞、脳卒中を起こすことがあります。特に高齢者は要注意です。
脱衣所や浴室が暖かい施設を選び、かけ湯で体を慣らしてから入りましょう。
お湯の温度は41度以下、つかる時間は10分までがひとつの目安とされています。
高齢の家族と一緒に行くときは、時々声をかけ合いましょう。
タトゥーと温泉
日本では、入れ墨やタトゥーのある人の入浴を断る温泉施設が今も少なくありません。
一方で、外国人観光客の増加などを受けて、タトゥーOKの施設や、シールで隠せば入浴できる施設も増えています。
事前に施設のウェブサイトで確認するか、問い合わせましょう。貸切風呂や客室露天風呂付きの宿を選ぶのもひとつの方法です。
子どもと一緒に
混浴ではない男女別の浴場では、何歳まで異性の親と一緒に入れるかを、自治体の条例や施設ごとに定めています。確認してから利用しましょう。
おむつの取れていない乳幼児の入浴を断る施設もあります。
湯上がりの楽しみ
湯上がりには、牛乳やコーヒー牛乳を飲むのが昔ながらの楽しみ。温泉街の散歩や足湯、温泉まんじゅうも温泉旅行の醍醐味です。ゆっくり体を休めて、心もほぐしましょう。